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富士山 [山]

日本一有名で、日本一標高の高い山、富士山。 一度は行ってみたいけど、その標高差とシーズンの短さ、人の多さや日陰のない厳しい(?)登山道の状況から、ひとりで行く気にはなれずにいました。 行くならもちろんチョビと一緒に。 でも、犬連れだと小屋に泊めてもらえないから、日帰りの強行軍にならざるをえません。 しかし・・・世の中は狭いものでO-DOGで何度がお会いしているランちゃん家が毎年ワンコ連れで登っていると言うではありませんか! では、是非是非ご一緒させてください~と半ば強制的に(?)頼み込んで今回の山行が実現しました。

時は海の日を挟んだ3連休。 翌日未明からの出発に備え、前の日の午前中から須走口新五合目の駐車場に到着です。(早すぎ[ふらふら]) 車を降りるとそこはすでに標高2000メートル。 下界の暑さとは無縁のさわやかな空気で満ちあふれています。 シビックでのんびり昼寝を楽しんでいると、お昼過ぎに大阪からランちゃん家の二人と一匹が到着。 車が隣り合わせで停められたので、2台の間で軽く夕食をすませて就寝・・・。[眠い(睡眠)]

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出発は午前2時、草木も眠る丑三つ時・・・? いやいや、まわりは登山者でいっぱいですよ。 ヘッドライトの小さな明かりを頼りに、いざ、しゅぱ~つ[手(チョキ)]

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暗い樹林帯をぞろぞろと並んで歩いて、まずは六合目の小屋に到着。CIMG6857_512.jpg

しばし歩くとご来光が・・・[ぴかぴか(新しい)]

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あれ? 今度は本六合目の小屋だって。 なんだかややっこしいけど、やっと富士山の山頂が見えてきます。

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明るくなってからはチョビにも自力で歩いてもらいました。 もっと石が尖っていて危ないのかと思ったけど、このあたりはただの細かい砂利の道って感じ。 おかげで体が軽くて助かる~。

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本七合目の小屋につきました。 ここですでに標高は3200メートル。 頂上を目指す人の列がとぎれもなく続いています。 ここだったか、もうひとつ上の小屋だったか忘れちゃったけど、バナナを売っている小屋があり、小屋の人の「焼き印いかがですか~?」(杖に記念の焼き印を入れてくれるのです)の声が私には「焼き芋いかがですか~?」に聞こえてしまい、思わずよだれが・・・、犬じゃないんだから、気をつけましょうね・・・。[あせあせ(飛び散る汗)]

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あ? もう疲れた? はいはい、ここからは人が多いからだっこで行こうね。[るんるん]

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ベテラン登山犬のランちゃん。 ミニチュアダックスの熟女です。 なんだか大人びた表情ですね~。

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下の方から見えていた鳥居がやっと間近になってきました。CIMG6912_512.jpg

九合目だ[exclamation×2] なんか立ち止まる場所もないくらいだけど・・・。CIMG6913_512.jpg

ここから上部は銀座状態? 一歩登るのも前の人を見ながらじゃなきゃ進めません。 なんでこんなに人がいるの~? 富士山は聞きしにまさる観光名所のようです。[がく~(落胆した顔)]

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午前11時過ぎ、浅間大社に到着~[手(パー)]  五合目を出発してから実に9時間かかっています。 地図上のコースタイムは5時間半くらいだったはずなんだけど・・・、絶対そんなタイムじゃ着かないよねっ。[ちっ(怒った顔)] このあたりは小屋がいっぱい建っていておみやげも沢山売っていました。 結局食べ物以外に目が向かなかったけど・・・。[レストラン]

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すでに持ってきた食料のほとんどを食べ尽くしていた私は小屋でカレーラーイスを頼み、お腹を落ち着かせたところで今度は一番高いところを目指します。 ザックはランちゃんとママさんにお願いして、チョビだけ連れて空身で出かけます。 ランパパさんが案内してくださいました。 さっきまでいた小屋、妙な風景ですね・・・。

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富士山の火口。 中はなんにも入ってなくて、雪と砂利だけ。 蔵王や草津白根山みたいにお釜は緑じゃないのね。 ちっともきれいじゃないのよ~。[バッド(下向き矢印)]

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火口付近の案内図。 富士山はあっちこっちに道がついていて、晴れていても気をつけないと道に迷ってしまいそう。[あせあせ(飛び散る汗)]

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は~い、つきましたよ~[るんるん] ここが日本のてっぺん。 剣が峰のピーク、3776mです。[手(チョキ)]

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最初は来た道を戻るつもりが、一周してもあまり時間が変わらないようなので、結局お鉢めぐりをしてきました。 反対側から見る火口もただ雪が積もっているだけ・・・。 この雪解け水はポンプアップされて、小屋で利用されているようでした。 そういえば小屋に着いたとき、ワンコにお水をいただけたのです。 富士山の雪解け水だそうで、富士山の小屋番さんはワンコに優しい方が多いようです。[わーい(嬉しい顔)]

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お鉢めぐり一週1時間半。 ランママさんとランちゃんは待ちくたびれていました・・・。[たらーっ(汗)] またまた休憩をして、自動販売機で飲み物を仕入れ・・・、ペットボトル500ミリが500円ですよ! で、この販売機、なんか変な大阪弁をしゃべるのでとても笑えました。

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さて、砂走りの下山道へ突入。 登りながら見ていたときも思ったけど、実際に踏み込んでみるとその砂埃のすごさったら筆舌に尽くしがたい・・・。[もうやだ~(悲しい顔)] 鼻や口の中までじゃりじゃりだい!

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どんなに静かに歩いたって、こんな具合に砂埃が舞い上がる。 しかもすごい勢いで追い越してい行く人もいて、逃れようがないのだ・・・。[たらーっ(汗)]

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しかしやはり登りに比べて下りは早いこと・・・、あっという間に七合目まで降りてきました。 道を間違えた人!登り返して戻るように。 実際に間違える人は結構いるようで、もう登る気力がなくて違う下山口に降りて、タクシーで入山口の車まで戻る人もいるそうです。

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ジグザグの下山道は終わって、真っ直ぐに降りていく砂走り下山道。 案内によると一歩で2m進むとか・・・、ウソばっかりですが。 しかし足もとが定まりにくくて、非常に歩きづらい。 今まで歩いた中で最悪の登山道ですな。[もうやだ~(悲しい顔)]

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すぐ隣にブルドーザーの道があり、いつ通っているのかね~なんて話していたら、来ましたよ。 なんだかすごく年季の入った、思ったより小さいブルちゃんでした。

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あれ~? 同じ五合目なのに、出発したところとは300メートルも標高が違うのね。 ここから下は樹林帯に入り、土の道になるので歩きやすくなりました。 登りは真っ暗だったので、こんなところだったのか~と眺めながら(?)黙々と下山。 

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夕方の6時頃、やっと駐車場に到着。 行動時間、実に16時間[exclamation×2] 今までで一番長い行動時間。 一日に稼いだ標高差も一番となりました。

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偶然にも梅雨明けと重なり、一日安定したいいお天気に恵まれ、絶対必要になるだろうと思っていた雨具は出番もなく、きっと歩けないだろうと思っていたチョビも登り少しだけど自力で歩けて、とてもラッキーでした。 さすが高山だけあって、日差しはあっても空気はさわやかで、汗も流れることなくすぐに気化してしてしまい、汗がだらだら流れるようなこともなかったです。 富士山って、Gパンに綿のTシャツを着た若者ばかりかと思っていたけど、それは昔の話のようで、登山用品店の宣伝の効果か、ちゃんとした山用ウエアに身を包み、ハイカットのトレッキングシューズを履いた人がほとんどでした。 でも最近の山は中高年の方々が主流なのに、この山だけはやたら若者と外人さんが目につきました。 もちろんツアーのお客さんも多いみたいでした。

そうそう、心配していた高山病も、ゆっくり登ったおかげか、早めに着いて睡眠を稼げたせいか、かからずにすみました。 ワンコはどうだったのか不明だけど、特に具合悪そうにはしてませんでしたが・・・。

車まで戻ったらもうくたくたで、一休みしてから食堂で夕食をすませ、車でバタンキュー[眠い(睡眠)] 目が覚めたら午後10時頃。 明け方帰ろうと思ったけど、もう眠れなそうだったのでそのまま帰路につきました。 帰りの車でチョビは晩ご飯を全部もどし、夜中に帰宅したらいきなりお腹を壊し・・・。 やはりワンコにもこの山行はかなりハードだったようです。 何しろお昼寝なしだから。[もうやだ~(悲しい顔)]

今度は他の登山口から登りますか?って聞かれると「いや~、一生一度の良い思い出が出来ましたから」って答えてしまいそうだけど、初めてのチャレンジでピークも踏めて、お鉢めぐりまで出来てしまうってホントに運が強いですよね。 ランちゃん一家は富士山で雨具を使わなかったのは初めてだそうなので・・・。 ちなみにランちゃん家はすべての登山口から登られている強者なのです。

何はともあれ、ご一緒していただけたランパパさん、ランママさん、ランちゃんに感謝です。 今度は焼岳かな?

 

 

 

 

 

 

 


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コメント 6

ももママ

お疲れ様でした&登頂成功おめでとうございます。

やはり富士山はすごい人なんですね。16時間とはワンにもきついですね。
もも家は8月末に富士山近くでキャンプをし,その間に富士登山を予定にしています。飼い主としてはももを完走させるつもりなんですが,ちょっと無理かしら。リュック入りも考慮に入れないとダメですね。

それにしても毎年登山されるラン家はすごい。富士山ってやっぱりカリスマ性があるのかしら。。



by ももママ (2008-07-27 11:24) 

チョビママ

>ももママさん
富士山はやっぱりカリスマ性のある、特別な山でしょうね。
犬連れで行くならなおさら・・・だと思います。
マリリン登山隊は河口湖側から登っているけど、ワンコにすべて自力で歩かせるならやっぱり足の保護は必要に感じます。
ウチのチョビやランちゃんなら、だっこできるもんね。(^^ゞ

登頂の報告、楽しみにしていますよ!(^-^)v
by チョビママ (2008-07-27 22:18) 

はっと

10数年前に須走から登りました。
めっちゃ高山病で死ぬほどの頭痛でしたよぉ。

さすがはチョビママさんですねっ♪
日記からは余裕を感じますけど、
けっこう楽勝でした?


by はっと (2008-07-30 01:14) 

チョビママ

>はっとさん
あら、須走からだったのですね。
高山病が怖かったので、たっぷり睡眠と、深呼吸と、なるべくゆっくり登ることを心がけたら大丈夫でした。(^^ゞ
山自体はきつかったですよ~、足はすごく痛かったし。
でもお天気が良かったのでハイテンションになってしまいました。
基礎体力も必要だけど、やっぱ気分も大事ですよ!(^_^)v
by チョビママ (2008-07-30 09:46) 

完ちゃん

いつもながら元気ですねー。
それと、チョビさんが常にお行儀よくポーズを取っているのには感心しています。
さあ、来週からは軽井沢に行きます、盆あけまでは居るつもりですが、また涼みにおいでください。
今回は何事も無いことを祈っております。
by 完ちゃん (2008-08-01 22:05) 

チョビママ

>完ちゃんさん
チョビのポーズは「お仕事」ですから。
これをしないと、ごはんはもらえないことになっております・・・。(^_^;)

お盆は軽井沢ですか。
私は1週早く来ていますが、来週はどこにいるかまだ未定です。
もし軽井沢近辺にいましたら、連絡させていただきます。(^^)
by チョビママ (2008-08-02 10:51) 

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