戸隠山 [山]
梅雨の晴れ間、かねてから登ってみたかった「蟻の戸渡」で有名な戸隠山へ。 北信五岳は昨年黒姫山に登ったので2座目。 車は奥社の駐車場に泊めて早めにスタート。 ちなみに鳥居の手前「犬はバックに入れても入場不可」の看板あり。 週末は避けたほうが無難です。
昔、まだチョビをベビーキャリーの背負子ザックに乗せていた頃、戸隠のキャンプ場でテントを張って、このあたりをハイキングしたことがあります。 当時はフレームがお尻の下まで来るような重たいザックだったし、毎年滑落事故のあるこの山に登ろうなんて(登れるなんて?)思ってもいなかったんだけど、あの当時から考えて私もチョビもずいぶん進歩(?)したようです。
奥社の登山口。 神社までは大きなカメラを抱えた人や観光の人たちがちらほらいましたが、ここから先はひと気がありません。
登山道は樹林の緩やかな道から始まります。
イワカガミ。 あちこちで群生していました。 ショウジョウバカマも撮ったけど、逆光だった・・・。
遠くからでもひとめでわかる独特な山容の戸隠山。 あの稜線を今日は歩くのです。
チョビがダッシュで登って行きます。 山好きの犬に育ったものです。
ありゃ? 残雪? アイゼンは持って来なかったぞぉ・・・恐々近づくと、トラバースだったので一安心。 しかし6月だというのに結構な雪の量です。 2,000m級の山なのに・・・。
シラネアオイ。 ちょうど時期のようでたくさん咲いていました。
鎖が出てきました。 チョビをザックに仕舞って気合を入れて登って行きます。
次々にでてくる鎖場の連続。 ここはクライミングの山かよっ!とうんざりしていると、黄色い花畑が慰めてくれます。
なにやら恐ろしげな石碑・・・。 死亡事故があったのですね。 では、ここからがいよいよあの有名な・・・。
「蟻の戸渡り」ですね。 さぁて・・・と緊張していると「チリンチリン」と熊鈴の音。 おや、向こう側から男性がやってきた。 で、下部のトラバース道を歩いてくる。 「上を行きますか?」「ええ、行ってみます」などと会話をかわし・・・。 うーん、やっぱりスリリング。 なるべく下を見ないようにして進みます。
蟻の戸渡りの巻き道。 今は鎖がかかっていました。 すぐ先には巻き道のない「剣の刃渡り」が5mほどあり、こちらはリッジの左になんとか靴を置ける程度の足場があり、そ~と慎重に渡っていきます。
渡り終えましたよぉ。 さすがに立っては歩けなかった・・・。 悩みを抱えてここに来ると、じ~っと下を見ている間に吸い込まれてしまうとか・・・。 だって毎年のように死亡事故のおきている場所ですから~。
ナイフリッジの全容。 遠くから見たほうが迫力があります。
ひと登りして稜線上に出たところが八方睨み。 展望360度で大休止です。 チョビの右側に見えているのはお隣の西岳。 こちらからの銃走路は「熟達者向け」の破線ルートです。 さぞやスリリングなコースなんでしょう・・・。
あれ、人の気配・・・と下を見ると、2名の登山者が今まさに危険地帯を通過中。
戸隠山のピークは稜線上を10分ほど歩いたところにあります。 バックはお隣の高妻山。
黄色と紫の花の花畑。稜線上もけっこうお花が咲いていました。
登山道右側はストンと切れ落ちているところもあるけれど、けっこう幅のある道が続きます。
ところどころに出てくる深い谷。 これが遠くから見たときの「ギザギザ」の正体ですね。 雪に削られてだんだんと深い谷になっていくのでしょう。
はるか下に見える濃い緑が奥社へと続く参道の杉並木。 左上に見えるのは黒姫スキー場。
途中の小ピーク、九頭龍山。
雪もたくさん残っているところがあります。 雪解け道はドロドロになるので、チョビは抱っこで進みます。
登山道を塞ぐ倒木。 根こそぎ倒れていたり、折れた枝が道を塞いでいるところもありました。
高妻山への分岐、不動避難小屋に到着。
百名山の高妻山。 ずっと端正な姿が見えていたけど、コースタイムが長いのでまたの機会といたしまして・・・。 戸隠牧場への道を下り始めます。
すぐに水場です。
豊富にでている水を水筒に補給。 このコースは谷沿いなのでこのあたりから登山道は湿っぽくなってきます。
クサリ場がでてきました。 でも滝の横なんですけど・・・。 岩は濡れていて滑るんですけど・・・。 コケたら冷たいんですけど・・・。
岩場のトラバース。 こちらのクサリは途中で切れちゃってます。 雪崩で切れたのでしょうが、ってことは毎年架け替えるのでしょうか?
こちらもなめ滝の横にクサリ。 雪まであるし、なにより濡れているのが怖いのよ~。
雪&ガレ場&沢。 登るほうがまだましか・・・。 緊張の下山が続きます。
この白い花。 どっかで見たような気がするけど、名前が出てこない・・・。
標高が下がると緑が濃くなって、道も歩きやすくなります。 沢沿いだから夏に来ても登りやすいかも。 来年はここを登って高妻山へ。
牧場のゲートに着きました。
牛はまだ見当たらなかったけど、ここまでくればもうハイキング道です。
牧場から見た戸隠山。 牧場の下はかつて来た戸隠キャンプ場。 まだシーズンインしていないようで、新しいコテージを作ったり、工事の音が響いていました。
キャンプ場から車を置いた奥社まで、車道沿いに作られたハイキング道を30分ほど歩いて戻りました。
(登山日 2011.6.3)
戸隠山って楽しそうな山ですね!
登ってみたいです~(^^)
スキー場のイメージが強くて登るって発想が無かったので新鮮です。
確か・・お蕎麦が有名な所でしたっけ?食べましたか?
白い花って「サンカヨウ」でしたっけ?
間違ってたらすみません~σ(^_^;)
by 紫 (2011-06-10 23:21)
>紫さん
そう!「サンヨウカ」ですね。(*^_^*)
戸隠のおそばはもちろん食べましたよ。
信州のは山は麓がスキーのところがほとんどです。
私も最初はスキーでおとづれて、その後山に登るようになりました。
戸隠はちょっと危険箇所があるけど、変化があって楽しいですよ!
by チョビママ (2011-06-11 07:25)
山は晴れが最高ですね。
まだまだ雪が残っているのですね。
関西に長くなって山の春を忘れかけていました。
野草も美しく楽しい山行となりましたね。
by ランのおやじ (2011-06-12 22:56)
>ランのおやじさん
北信は雪が多いから、春山も長い感じがしますね。
花は雪が残っている時期がきれいだから、今回はとてもラッキーでした。
たまには信州のお山にお越しください♪
by チョビママ (2011-06-13 21:11)
信州いいですね。
来月は乗鞍にトレッキング予定です。
by シギ (2011-06-22 21:05)
>シギさん
乗鞍、いいところですよね。
一の瀬園地でスノーシューをやったことがありますよぉ。
「乗鞍岳」は犬連れに厳しくて登れないので残念です。
楽しんで来てください♪
by チョビママ (2011-06-23 10:58)