羊蹄山 [山]
蝦夷富士の別名をもつ「羊蹄山」。 おととしルスツ上部の尻別岳とニセコには登ったけど、コースタイムの長いこの山に登れる自信がなかった・・・。 でも2年たって、西上州のわかりにくい山やコースタイムの長いその他の山々に登ってきて、チョビもいっちょまえの登山犬に育ったことだし、今年はぜひともチャレンジを!とやってきました。 前日はニセコヒラフのふもとにあるホテルで入浴。 きれいな山容に見入りつつ、登山口の駐車場まで移動して就寝です。
「チリン、チリン」と熊鈴の音で目覚めるとまだ4時過ぎ。 北海道の夜明けは早いです。 すでに支度を整えて登り始める登山者もちらほら。 羊蹄山への登山口は4ケ所あるけど、選んだのは南側にある「真狩登山口」。 登山道の入り口にはきれいなキャンプ場があり、登山者用の駐車場もきちんと完備されています。
キャンプ場をつっきって、いざ登山道へ。
原生林の中、15分ほど歩くとまず一合目。 ここから二合目、二合目半、三合目・・・。 きっちり九合目まで親切な案内つきです。
登山道は広く、土の道は足にやさしく歩きやすいです。 斜度もこのコースは比較的緩やか。 のんびり行けば確実に高度があがります。
五合目をすぎると雪が見えてきます。 遠くから見える白いスジスジの正体見たり。(?)
高度があがるとだんだん道に岩がでてきます。
周りの木が小さくなってきました。 標高は2,000mに満たない山ですが、さすがに北海道、森林限界も低いです。
見たことのない花・・・。 「ウコンウツギ」らしい。。。まだ咲き始めたばかりの様子。 花はよくわからないので、興味のある方はこちらを参照。
九合目をすぎると避難小屋が見えてきます。 この小屋はシーズン中管理人さんが常住だそうで、利用する人が多いみたいです。 朝登り始めてから下山してくる登山者にに何人もすれ違いました。 山頂でご来光を拝んでから下山するんでしょうね。
九合目から上は山を巻くように登っていくので近いようで遠い・・・。 この山はあまりはっきりした尾根がみあたらなくて、登ってきた登山道も山腹をギザギザと巻きながら登ってきた感じです。
これはどっかで見たような・・・、「ハクサンチドリ」かな?
これは自信があります。「シラネアオイ」。
キバナチャクナゲ? シャクナゲといえばけっこう大きな木だけど、これは庭先に咲いているつつじみたいに小さい木でした。 おまけに黄色くないけど・・・。
これもたくさん咲いていました。 ちいさな草花、エゾノイワハタザオ?
雪渓を渡ります。 高山に来た気分~。
珍しくピンクの花発見! でもまだ硬いつぼみでした。 エゾノツガザクラですね。
この山は富士山みたいにお鉢めぐりができます。 やっとお鉢のへりまでたどり着きましたよ~。
お鉢の中はまだ雪がいっぱいです。 特に北側に雪の量が多い・・・。そりゃそうか。
さて、反時計回りに頂上を目指します。
黄色い花畑。 ミヤマキンバイ?
こっちは岩が多いコースです。 チョビはずっと歩いてきたけど、さすがにかったるくなってザックにしまっていきます。
岩場の影に張り付くように、イワウメの群生。
お鉢を歩き始めたとき、対岸に団体さんが歩いているのが見えました。 私とは反対周りで頂上に着いたようで、私が到着したときちょうど出発して行くところでした。 ガイドさんが点呼をとっています。 う~ん、遠足のようだ・・・。
さぁさぁ、やっと着きましたよ。 羊蹄山山頂、1,898mです。 登山口の標高400m、登り始めてからしっかり5時間かかっておりました・・。
京極コースからの合流点にある小ピーク。 ここは最高点ではありませんよ~の表示あり。
お鉢の南側からパチリ。 雪の量が斜面によって違うのが一目瞭然です。
岩場歩きが終わり、やっと穏やかな稜線歩きの始まり。
ささっ、チョビちゃんもしばしの稜線漫歩を楽しみましょう。
ヒラフ方面からの登山口合流部。 急に風が強くなりチョビの耳がすっとんでいます。
山頂には小さめの火口もあり、雪の上を渡ります。
古い小屋のあと。 前は山頂に小屋があったんですね。
ハイマツが紫色の実をつけています。 北海道だから「エゾハイマツ」
休憩を入れて2時間近くかけてお鉢を一周してきました。 さて、なごりおしいけど下り始めますか。
九合目の分岐点。 けっきょく小屋には寄らず、登ってきたのと同じ道を降りていきます。
洞爺湖が見えています。 お天気はスッキリピーカンというほどではなかったけど、暑くもなく、まずまずの好天でした。
葉っぱの大きなフキにタンポポの綿毛みたいな花。
先の団体さんを追い越し、サクサクと一合目まで降りてきました。
行動を開始してからすでに9時間たっているというのに、ついでに今日はほとんどを歩きとおしているというのに、チョビはまだダッシュで走る元気が残っています。 そんなに急がなくていいのよ~、ママはもう足が痛くて急げないのよ~。 待ってくれ~~~。
無事に登山口に到着。 このコース、トイレがありません。 普通は登山口の横にそれらしき場所が見つかったりするのですが、この山はほとんど見当たりませんでした。 出発から一度も用を足さなかった山行も珍しいです・・・・。
キャンプ場に着くと、キタキツネが散策中で、しっかりこっちを見ていました。
(登山日 2011.6.26)
単独峰の山らしい山ですね。
富士山もそうですがお山のてっぺんが見えているのも気が重いものです。ただ道中の可憐な植物がなぐさめてくれるのはありがたいですね。
長丁場お疲れさまでした。
by ランのおやじ (2011-06-29 00:15)
おー、いいね・いいね~~♪
お疲れでした。
予定より早く北海道へ? 南へ北へと・・移動距離すごいね~
フットワークが軽くて羨ましいよ(^-^)
ちょびちゃんも元気だね~
by negi (2011-06-29 19:53)
>ランのおやじさん
富士山はホコリばっかりで花がなかったもんね~。
蝦夷富士は眺めも花もピカイチでしたよ!
>negiさん
チョビもそろそろ中年なので、先日動物病院で関節のサプリなんか薦められました。
しかし、まだまだ私よりず~~~っと健脚です。
車の運転にはもう飽きました・・・。
誰かに運転してもらって、助手席の華になりたいです。
by チョビママ (2011-06-30 19:05)